電脳コイル 第9巻 限定版 [DVD]



電脳コイル 第9巻 限定版 [DVD]
電脳コイル 第9巻 限定版 [DVD]

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それは「願い」

電脳コイルの物語を一言で言い表すなら、それは「願い」ではないでしょうか。カンナの想いと残された日記。ハラケンの惜別の情。兄を思うイサコ。

移り行く季節の中で、大黒市の子供達は「つらく、せつなく、心がいたい」経験をします。
電脳世界は虚像だと説くヤサコのおかあさん。デンスケを無くしたこの痛みは、それも嘘なのでしょうか。メガネで遊ぶ子供達。外部と繋がるITとしての電脳メガネ。それでもそれでも成長途中の子供たちには「今感じている」時々の気持ちに戸惑います。

最後内側に繋がるヤサコイサコの電脳コイル現象。戸惑いながらも踏み出した一歩。他人の痛みを知ることで踏み出した二人の少女の一歩、二歩。

桜舞う中、顔を出したデンスケ。死んでしまった電脳ペットの行く先とはどこなのか。
メガネをかけていない姉妹には、ひょっとしてわかるのではないのでしょうか
丁寧な作りが光る傑作

 この作品で最も驚いたのは、「電脳空間を現実の上に重ね、そこを子供たちが走り回る」という発想でしたが、それを自然に見せてしまうほど良く作り込まれた世界観、映像にも驚きました。
 とにかくどこを見ても良く出来ています。SF的要素、子供の繊細な心の動き、果てはホラーまで含んだストーリーは勿論のこと、何気ないセリフの端々にまで伏線を張り、それをきちんと回収していく過程は凄い。舞台となる大黒市にも細かな設定があり、まるで現実の街のようです。子供たちの世界も、明るい面と同時に暗い側面も存在するということが良く描かれて、リアルに感じます。
 映像も見事です。キャラクターによって走り方が違っていたり、ちらっと見える新聞記事等に至っては読むことが出来るなど、丁寧な作画によって緻密なストーリーをフォローしています。地味な絵柄ではありますが、生き生きとした素晴らしいアニメーションで、監督を始めとするスタッフの心意気が感じられます。
 後半、展開が少々急すぎたり、ダイチやフミエが活躍しなくなったりしたのは残念でしたが、そこを差し引いても星5つ分の価値が十分にある傑作です。
つらいです

正直過大評価されているので辛口になった
まず主役の2人がまるで好きになれなかった。
ヤサコは偽善者過ぎ。イサコも美少女だから見るに耐えるのだが、
人間的な魅力というのはまるで感じなかった。
そしてこれは「オタクが一般の人に観てもらう為、必死で作ったアニメ」だと思う。
それは作中に出てくる男の子の扱いで分かる。
「オモシロ顔で軽く扱われがちな苛められっ子」などなど
アレがこの作品の中に出てくる。
あの手加減しない、少しも優しい救済をして上げない徹底さが、
「ヨソ行き」の時にオタクが取るスタンダードなファッションだ。
電脳コイルに関する的確な批評集http://www.geocities.jp/wakusei_2nd/soukatu.html
http://www.geocities.jp/wakusei_2nd/33a.html
http://www.geocities.jp/wakusei_2nd/33w.html
http://www.geocities.jp/wakusei_2nd/taishou33.html


何で知るかではなく、何を知るかが重要

(総合6/10点)

第24話「メガネを捨てる子供たち」★★★★☆7/10点
 人間社会とネット依存症に代表される仮想世界での「生(せい)」の
 問題提議に考えさせられます。特にメガネの無い子ども達の力の均衡の
 逆転現象、悲惨な交通事故を現実的に捉えられない電脳世界の住民の
 利己的な身勝手さがリアル/バーチャルの境界線の曖昧さ、そこから引き起こす
 人としての尊厳、常識を見失う危うさを見事に批判しており感心させられました。
 決して見栄えはないものの、感慨深い教育的な物語に仕上がっています。お薦めです

第25話「金沢市はざま交差点」★★★☆☆5/10点
 幾分急展開すぎる部分もありましたが、
 ヤサコとイサコの記憶の断片を繋ぎ合わせたかのような、
 あの日の真相解明劇にのめり込みました。優子の過去を題材にして、
 トモダチとしての認識の食い違い、自己保身の逃避が起こす拒絶など
 学校での友人、対人関係を見つめ直す姿をもっと念入りに描いて欲しい所。

第26話「ヤサコとイサコ」(終)★★★☆☆6/10点
 全ての謎が氷解し、自分と向き合う最期の怒涛の展開、感動の帰還は
 丁寧だったものの、エピローグを数分でまとめてしまったのが残念。
 人との向き合い方を探リ続けた二人に注視するあまり、作品全体の総括が
 やや蔑ろ気味になってしまった印象を受けました。もう1話あれば・・・むむ


(総評)
 アニメの領域を越え、擬似空間、仮想空間を生かした未来社会の可能性から
 その危険性まで網羅した奥深さは感嘆の一言に尽きます。
 顔が見える仮想空間兼、現実社会の狭間での人間模様を描くことで、
 顔が見えないネット上で乱発する犯罪、批判、中傷など、
 思いやりを忘れた現代人へ教育的指導、警鐘を発しているかのようでした。
 ただ、中盤から後半まではどことなく似たような真相解明劇の連発で
 若干興ざめしてしまったのが惜しかったです。しかし、傑作の片鱗を魅せる
 緻密な完成度の高さには恐れ入りました。見事です



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